八幡岳(352m)・山城山(260m)
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至堀
至防府
(八幡岳)
 久しぶりの山行で、未踏の静かな山頂を目指したいところだが、周南地方には適当な山がなく、最近開発された防府の八幡岳をガイドブックから見つける。防府駅発中山経由堀行きの防長バスに約15分乗り、田の口バス停下車。しばらく、三谷川沿いの林道を行くと、新道と合流し、右田ヶ岳環境保全林の標識と八幡山登山口の標識がある。ここからは、崖沿いに新設された遊歩道を行くのだが、この道はアップダウンが多く、砂利が敷き詰められた人工的な道で疲れるので、三谷川の渓流や大山祇神石板を見たいなら別として、本来の登山口まで車道をバイパスしたほうがよい。目の前に見える山城山の石塔が見事だ。ようやく、本来の登山口に到達し、沢沿いにつけられた道を急登。この道もむりやり崖沿いにつけられた道で、歩きにくく、すでに何カ所か崩れている。ようやく、尾根道に出ると景色が良い。手前の石塔ピークはまるで将棋の駒を積み重ねたような形をしている。これから、尾根道沿いにいくつかのピークをたどるが、どのピークで山行を中止しても景色には相違ない。「防長山野へのいざない」の金光氏が名付けられたやじろべえ岩が見える。もみじの広場への分岐の小ピークから、目の前に黒ダキが見える。この岩は札の尾山の岩によく似ている。この崖を大きくトラバースするのだが、崩落しやすい道なので、注意が必要。黒ダキ奥のピークから鞍部におりる。このあたり、コース唯一の樹林帯だが、ここも伐採が進んでいる。どこも木を刈りすぎで、日差しが強く、山行の楽しみが半減している。
 登り返した山頂からは、矢筈ヶ岳、大平山、防府市街、右田ヶ岳、石ヶ岳、蕎麦ヶ岳、真田ヶ岳が見える、山口尾がすぐそこだ。山頂には石碑らしき岩が木の根に据えてある。三角点まではシダが茂っているが、木も適度にあり、靴底に腐葉土のクッションを感じ、山行の楽しみを感じることができる。帰りはもみじ広場への分岐を右折し、真砂土のピークにでる。やじろべえ岩が微妙なバランスで直立している。このあたり、明らかに人工的な石組みがある。いつの時代のものかわからないが、治山用の土止めか?同じものを、西目山、大海山で見たことがある。真砂土の尾根道は急で滑りやすいが、こちらの道の方がまだ自然な道で景色も良い。それにしても、無理矢理つけた遊歩道は長持ちしそうにはなく、木は刈りすぎで、ますます山崩れが進むのではないか。あちらこちらに治山ダムがあり、また、北側に新しいダムがつくられつつあるが原因の一因が何かわかっていないようだ。帰りはいつものようにバスに乗り遅れ、結局、防府駅まで歩く羽目になる。(02.04.14)
 (山城山)
 八幡岳が自然感に乏しかったため、山城山の尖峰が気になっていた。岡研一氏の「ちょっとそこの山まで」(第1集改訂版)でも、山頂からの景色は絶景とある。しかし、しだが濃く、もう、完全に出て良い頃である。先週後半から急に暑くなり、まあ、蛇も午前中早くからは出て来まいと、前回より1時間早いバスに乗る。登山口は、奥伏谷橋を渡って、車道左のコンクリ林道入口にかまぼこ板の表示がある。すぐにシダの中の道になり、30センチ幅の踏み跡は明瞭であるが、用心のため、杖でシダを払う。急に右カーブすると急登となり、滑りやすい土に悪戦苦闘、枝やシダをつかんで登る。最初の休憩地点である岩棚から登山口が小さく見え、山頂が近くに見える。ますます急登となり、松林の中のシダは腰より上になり、下が見えないため用心する。前ピークをすぎて、岩稜帯を最直登すると尾根に出て、右折すると山頂に出る。
 山頂からは矢筈が岳、大平山、八幡岳、山口尾、右田が岳が見える。
明るい山頂は1人でいるとお山の大将になった気分でいつまでも去りがたい。山城山の看板の他に三条山の看板もあった。八幡岳より自然感があり、こちらの山を勧めたいが、シダが深いので、秋冬の山行向きである。道の感じとしては、陶が岳、火の山連峰に似ている。また、大変滑りやすいので、登山靴、杖等の装備は欠かせない。登山靴の靴底がすり減った小生は滑り台状態で滑ってしまった。下山途中、蛇が動くどさっという音が聞こえ、車道までの道のりを長く感じた。(02.05.26)

防府駅
8:20
9:20
10:35
防長バス時刻表(H15.4.1現在)
田の口
10:02
11:44
12:29
14:34
行き
帰り
防府駅(中山経由)堀行き