石ヶ岳  (924.3m)
 金峰山に登ると、すぐ北隣に、山腹に車道が走り、山頂に電波塔がある大きな山が見える。一目で、登頂欲をわかせる山である。いあわせた登山者に聞くと、山名は石ヶ岳で、車道は徳地側から、登山道は鹿野側からあるとのことで、いつかは登らなければいけないと思っていた。しかし、公共交通機関で行くとなると、仁保津にバス停があるものの、始発地が不明で、とても便数がありそうになく、ずっと宿題のままになっていた。MTB購入を契機に、念願の登山行。
 山口から荷卸峠を越え、堀に出て、木引峠で串に出て、中国自動車道に平行する道を行く。しかし、峠の登りはMTBを降りて歩くため、かなり体力を消耗する。車道登山口の安養地を過ぎ、千石岳の北側を回り、熊坂峠を北進すると、仁保津に着く。これから、杉河内川沿いの平坦な車道を進み、林道白井ヶ原線との分岐を直進し、橋を渡り、最奥の家の猛犬をやりすごすと、次第に道は急になり、MTBを押して歩く。最初のカーブで舗装は切れるが幅2〜3メートルの林道は快適に歩いていける。東峰との鞍部を過ぎ、高度を上げていくと、次第に県境の山々が見えてきて、爽快になる。道は斜面が2カ所崩れており、注意して通過しよう。山頂が近づいてくると、道はごろごろした丸い岩が多くなり、歩くのに疲れる、先客2グループ5人。ようやく坂道がおわると、突然、アンテナ1基がある大きな広場に出る。この広場はアンテナ跡地で、三角点は奥の笹ヤブの中にある。更に進むと岩場に出る。さすがに一等三角点、ここからの景色は、絶景。十種ヶ峰を始め県境の山々、南面には遠く防府湾までみえる。県内の山々をすべて登り尽くしたような満足感を覚える。欲を言えば、林道の電柱がじゃまだが。ここまで、幅広い道で、ハイキング向きの山だが、ガレ場のカーブで蛇が待ちかまえていたので、前はよく見て歩こう。石が多いのでMTBに乗ったまま登るのは、転倒等の危険があるので、やめた方が良い。いつのまにかなくしたズボンの裾止めが目立つように枝先にかけてあった。先ほどの先客がかけてくれたらしい。感謝。さて、これから、山口まで、いくつも峠を越えていかなければいけない。荷卸峠を前に、既に夕日となり、なんとか峠を越えるまでに陽が落ちないことを祈る。(94.10.20)
 今日は、安養地から車道経由で南峰に登る。山口市仁保から白石山のある引谷を経由して八坂へ抜ける道は最初にずっと押して登ると後は平坦な道が続くサイクリング向きの道である。小古祖から串へ自動車道側の道をいくと熊出没の新しい立札にベルをならす。安養地からは山頂までは延々と車道。山頂直下から徳山湾、四熊ヶ岳、馬糞ヶ岳が見えるが阿東方面が見えず、景色は北峰の方が良い。山頂ではアマチュア無線を楽しむ人がいる。北峰はすぐ目の先だが、樹木が生い茂っており、とてもいけそうにない。とにかく疲れた。(96.09.15)
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