岩国城山  (300.4m)・岩国山  (277.8m)
 川西駅下車、城山へ山行臥龍橋への三叉路を直進すると、岩国城という小さな標柱といわくありげな山道があるので、これに入る。この道は石仏が立ち並ぶ道だが、ここの石仏は石の祠ではなく、粘土の祠に入っているのが珍しい。シダの中の道は1m幅で結構しっかりしており、えんえんと続いている。小山と思っていたが、山頂までの道の長いこと。汗びっしょりになって展望台に着き、岩国市街の絶景を見る。三角点がある姉が山山頂は左折するとまもなくである。展望台に戻り、ここから岩国城までは長い下りの林道であるが自然休養林のため、森が自然感に富んでおり、気持ちよい。せっかく岩国まで来たので、おまけの山のつもりで、あまり期待していなかったが、登ってみると意外と自然感のある良い山だった。(96.4.28)

 今日は来週の山行のウオーミングアップのため、岩国城山をめざし、岩徳線に乗る。紅葉が里山の麓まで下りてきて、乗客の「きれいね」という声がしきりにする。金光氏の「防長山野へのいざない第2集」を読んでいると、岩国山にも登りたくなる。川西駅につくと、目の前に岩国山の錦繍の紅葉尾根がみえ、その思いがつのる。まずは、臥竜橋近くの城山登山口から石仏を見ながら登る。シダの中のはっきりした道はいつまでも続く急坂で、足が突っ張ってくる。考えてみると、最近は自宅より低い山しか登っておらず、完全に自信喪失。来週の山行も足手まといになるようなら辞退しなければと思う。山頂が待ち遠しい。やっと、展望台に到着。岩国城方向に縦走開始。この山、オリエンテーリングコースが整備されており、また、いろいろなルートがあり、楽しめそうだ。右田が岳を同じルートで何回も登るよりは自然林のこのコースをおすすめする。

 吉香公園、錦帯橋を見ながら対岸に渡り、さて、岩国山には椎尾八幡宮が登山口になる。狛犬の足をなでると足が軽くなるとあるので、さっそくなでる。市水道局裏からの竹林をこえ、ず〜と、雑木林の尾根。傾斜も緩やかで、散り始めた紅葉を楽しむ。先ほど、紅葉の写真を撮っていた鈴木清順似のおじいさんが休憩中。病気から回復して山行を再開したが、今日は遅くなったので、このまま帰るとのこと。第2集を見せるとこれはいいと感心される。反射板、稲荷社をすぎ、ようやく山頂へ。山行時間50分。山頂からの景色は期待したほどではなかったが、この山は雑木林の道を楽しむ山だ。もう少し早く来ておれば、紅葉がすごかったろう。しかし、ほとんど、下界が見えないままの尾根道歩きなので、静かな山行が楽しめるが、やや寂しく感じるかも。里山らしい山で気に入ったので、さっそく、駅前登山シリーズに加えたい。やはり、狛犬の効果はあった。(02.11.17)
(追記)
岩国山は、県境の名峰が近くにあるため、登る人は少ないが、傾斜は終始緩やかで、静かな山歩きが楽しめる。地元の人によると、紅葉期の他、新緑期もいいそうだ。