たまちゃん岩(岩屋山) (218m)
 きのうまでの雨が空の汚れを落としたためか、今日は山がよく見える。みずみずしい新緑で昨日までとは明らかに山の色がちがう。山の緑が最も美しい季節がきたようだ。
 さて、今回は懸案のたまちゃん岩を訪ねる。四辻駅下車、右折し、しばらく進むと周防往還自転車道に入り、潟上中が左に見えてきたら、左折し、潟上中に出る。東端の道を進むと「陶来楽夢山歩登山口」の看板をみて林道を進むと24番鉄塔にでる。なお、すすむと大きな広場にでる。ここに鯨岩という看板をみて沢沿いの山道を直登する。尾根にでて右折し、大きくトラバースすると、何か奥に岸壁がある広場に出る。石組みの跡と水門らしきものがあり、採石場跡か祭祀遺構があったのではないかと思われる。右方向にトラバースし、さきほどの岸壁を高巻いて秋穂方面が見えてくると鯨岩にでる。次の岩をすぎてもそれらしきものがみあたらない。あきらめかけた頃、正面にたまちゃん岩現る。確かに似ている。裏を通って上から見ると全然別の岩。ここで大展望を楽しむ。岩屋山には、濃くなったシダ道をさらに進み、鞍部から大きく右にトラバースし、地蔵院ルートと合流し、右に陶が岳との分岐を分け、左をいくと静かな山頂に。北正面に魚切山、その奥に東ほうべん山、西面に御伊勢山、遠くに関門海峡、大分の山が見える。
 何カ所か崩れかけた箇所があるが、道はおおむね平坦で、案内板が随所にあるため迷うことはない。ただ、沢沿いの箇所や、しだが濃い場所があるので、夏はやめた方がよい。登山適季は冬である。陶ヶ岳、火の山、亀山を縦走する登山者は多いが、この山は火の山連峰の中で唯一静かな山行が楽しめる山である。(03.04.26)
(追記)
 たまちゃん岩は岳友G氏が発見し、名付けたものですが、鯨岩ほどの知名度はありません。しかし、そっくり度は鯨岩より上です。多くの人に知ってもらうためにあえてたまちゃん岩を山名としました。
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