高山

　高山は須佐町の山である。公共交通機関を利用して登るのはとても無理と思っていたが、時刻表を調べて、何とかなりそうだと考え、山口線を益田駅まで行き、山陰線に乗り換え、須佐駅で下車する。これから山頂まで車道と、ちょっと、残念だが、まだ、ヘビは出そうだし、公共交通機関を利用して登るのに贅沢を言ってはおられない。須佐駅から国道を渡り、久原波止場のカーブをまがり、造船所前の沖浦橋の三叉路で「高山」の看板を見つけ右折する。なお、直進すれば、ホルンフェルスに行く。延々と続く車道を登ると次第に、日本海の景色が見えてくる。車道が東に急カーブする地点で直進し急な道を登ると独特の雰囲気の黄帝社に着く。この後ろから、山頂への山道があるはずだが、はっきりしないため、車道に戻る。カーブの連続で島根側の石見空港が見えてきた。山頂付近は、車道のカーブを少なくする工事が進行中で、大きな駐車場があり、子供会のバスがいた。電波塔側の山道をほんの少し行くと、磁石石で有名な山頂に着く。さすがに、山頂からの景色は絶景である。都合、３時間の舗装道歩きは疲れた。帰りはホルンフェルスによってみたが、実物は思いの他小さかった。歩いた時間、都合約６時間、これから、まだ、山陰線、山口線に乗って帰らないといけない。まさに、１日がかりの山行だが、そこに山がある限りどんな方法でも行かなければと思う。（94.10.30）