黒獅子山 (716.6m)
 
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 阿東町の山口線沿線には700m超級の山が連なっており、鉄道を利用した山行を楽しむことができる。黒獅子山は隣の大蔵ヶ岳に高さで劣るものの、渋い山行を楽しむことができる。
(牛人屋コース)
 岡研一氏の「ちょっとそこの山まで」に紹介されているこのコースは、三谷駅から林道を経由して簡単に山頂につけそうに感じて気楽に山行開始。三谷駅から県道11号を北上し、大暁橋バス停手前の川にそって行く道を進み、砂利、コンクリ、岩の林道を進む。あまり使われていないようで道は荒れ、背丈以上にのびた草でやぶこぎ状態。林道終点につくも、植林帯の木が生長し、登山口が不明。やぶこぎで山頂を目指す元気もなくみじめに昼食を食べ退却することとなる。林道からの景色も両側の木がのび、見えない。ガサッという音がして猪が飛び出す。そういえば、猪の掘り起こしが多くみられた。おまけに、タオルを駅に忘れ、さんざんな山行となった。(95.10.21)
(寺田コース)
 前回、三谷側から道がわからず断念したため、別ルートで再挑戦。登山口は生雲側にあるので、三谷駅から生雲方面のバスの時刻を調べてきたが、変更されており、1時間あまりかかって登山口の寺田集落に到着。荒れた林道を少し進むと、左に植林帯の中の緩やかな山道を歩く。沢沿いの道は細く、何度か滝、堰堤をトラバースするように渡る。沢を離れると滑りやすい急登の道となる。ここで25人の中高年グループ「ほがらか山岳会」のメンバーといっしょになり、しばらくの間、同行。尾根にでると、はっきりした歩きやすい気持ちよい道となる。
 山頂には石祠があり、大蔵ヶ岳が正面に見える。残念ながら曇天のため、景色はすぐれず。下山は三谷方面からの林道をめざし、青テープに導かれながら進むが、途中で犬のようなうなり声が聞こえしばしたたずむ。尾根をさらに進み最後のピークの前の鞍部から、幼植林帯を下の成長した桧林をめざし、急降下。迷いながらもすぐに山道にでて、これを下ると林道終点側の沢にでる。冬枯れのこの時期では、前回わからなかった林道側の登山口がはっきりとしていた。昨日の雨で滑りやすい山行だったが、想像していたより、山歩きが楽しめる山だ。特に尾根道が快適だ。ただし、沢沿いの道が多いため、夏場は向かない。また、この山は過去、熊が出没した山のため、鈴等注意して歩こう(96.03.31)