野道山 (924.4m)
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 最近、山歩きを始めたA氏のために始めた試練の5番勝負の第2弾の山行として野道山を選ぶ。以前はやぶこぎの山として有名だったが、迫田明氏の「防長山歌行」で新コースが紹介され人気が出てきた。国道315号線で徳佐から野道溜池側を過ぎ、栃山トンネルを抜け柚木に出る。三ッが峰の登山口がある仏峠に続く県道123号を川上集落に出る。左手に牧舎、右手に砂防堤を見る頃、コンクリ橋のふもとに「一級河川佐波川」の標注を見つける。少し進むと左側に逆方向に戻るような林道がある。林道は荒れ、草も多い。小屋跡から始まる山道はよく使われているのだろう固くしまった道で、谷をトラバースする細道で、谷側にくずれかけている箇所もある。天然わさびが生えている場所がある。あまり高度が上がらないまま、この方向で大丈夫かと思い始める頃、植林帯の境界の三差路の枝にかけられた矢印に従い右折して尾根にでると、道ははっきりとなり、結構傾斜があるが景色のすばらしさとそよかぜが気持ちよい。尾根がカーブすると徳佐方面の景色が広がる。山頂は狭いが明るく、まさに360度の展望台。この日は快晴で十種ヶ峰、青野山、大蔵ヶ岳、莇ヶ岳、弟見山、石ヶ岳、金峰山がはっきりと見える。三ッが峰方面も紅葉が見えるいつまでもいたい山頂だ。満足の山行だった。A氏曰く「野道山よりもっとこの山のすばらしさににふさわしい山名があるのでは。」登頂者2名。野道峠の藪こぎコース方向の尾根から別の男女の声が聞こえるが、藪こぎに山頂はあきらめたようだ。(95.11.04)
 付記
 試練の5番勝負とは、山歩き初心者A氏のために始めた山行シリーズで、急登のあとの山頂の絶景という山を集めた。小生も日頃、交通機関で登ることができない山に登れ、楽しかったものだ。第1弾の花尾山では小生が蜂に刺されるアクシデントがあったが、A氏はこの野道山が気に入って、急速に山歩きにのめり込むことになる。