如意岳 (545.4m)
 秋吉台北部四峰の内唯一登り残した如意岳に満を持して挑戦。朝7:15MTBで山口市を出発、美東町綾木、秋芳町秋吉を経て、嘉万市の意外に立派な町並みを過ぎて、国秀遺跡に立ち寄る。如意岳が高さの割に大きく見える。しかし、肩の大送電鉄塔が重たそうだ。日ノ峰川沿いの車道は渓谷の高いところを延々と続く。鍋石神社は渓谷の滝の近くにある。この渓谷はなかなか男性的で豪快だ。新しい砂防ダムへのコンクリ作業道の側に中電巡視路の標識と嘉万子供会の標識がある。沢沿いの植林の中のしっかりした道を進み、沢を渡るとはっきりした尾根道が続く。地籍調査のため、竹柱や標柱があちこちに立っている。1m幅の道は険しいところもあるが、迷うことのない道。間伐のため、作業用としても使われているようだ。2つの鉄塔を過ぎると、南側の大岩から天井山、権現山が見える。山頂には祠がある。北側の山々では、中電の第二幹線の工事があちこちの山で同時に行われている。道もない尾根にクレーンが立って、不思議な気がする。ヘリコプターで機材を空輸しているのだろう。この幹線は、石の巷山や堂ヶ岳につながるようだ。北側の大岩からは秋吉台、特に嘉万ポリエの浸食地形がはっきりみえる。高さの割に良い景色だ。春霞の中にいつまでもいたい山頂だ。交通の便さえ良ければもっと登られていい山だ。帰りに日吉神社に寄り、牛馬の巨像に驚く。(96.04.21)
 7年ぶりに再び如意岳へ。国秀遺跡への入り口を過ぎた所に2箇所、立派な看板「水源涵養の森如意ヶ岳登山口(小野田市水道局)」が設置されている。林道を奥に進み、右手に新しく立派な小野田市水道局設置の如意ヶ岳駐車場が設置されている。登山口は駐車場からの階段をのぼり、林道を横断したところに、巡視路の標柱がある。入り口は草が深いが、植林地から沢をわたり支尾根をめざす。すべりやすいので注意が必要。主尾根にでると、雑木林の中の山道は柔らかい日差しの中、さわやかな風がふき気持ちよい。足元の木段は自然の傾斜にあわせてつくられており、落葉をふみしめながらの山歩きを満喫できる。山頂からは北面に権現山、天井山、大滝の雄大な山並みがみえる。東面に見える桂木山の日の峰側は大きく伐採され、心が痛む。
 交通の便さえよければ、西の鬼ヶ城とならぶ入門者向きの山になっていたはずだが、ぜひ登って欲しい。(03.09.14)
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