四熊ヶ岳 (504.1m)
 山の印象は、眺める地点でずいぶん違うものだ。富田富士の名にふさわしく、両翼を広げた鷲を思わせる山容を見るには下松方面からが良い。特に、笠戸島から見る姿は、往古、噴火により誕生した姿を彷彿させる雄大な姿で、徳山湾沿岸の他の山と明らかな違いがある。さて、この山に公共交通機関でいくとなると、広谷口のバス停が登山口になるのだが、残念ながら、朝夕1本しかないため、JR新南陽駅をスタート地点とする。新南陽高をめざし、国道2号大神交差点(永源山公園前)からさらに北上する。目前に山陽自動車道高架橋が見えてきたら、旧道に入り、小畑小の北側の道を登り、山陽自動車道の歩道橋を渡り、右折し、金明水までかなり急な車道を登っていく。棚田が良く発達しているが、それに応じて道も急で、かなり疲れる。金明水はいつ来ても行列ができている。石垣の間を抜けて滑りやすい山道を登ると、見所ヶ原と呼ばれる鞍部に出る。すぐ側に作業道ができている。ここからは、古い石段が続き、歩きにくい。ようやく、山頂の四熊大権現に着く。三角点は裏手のひっそりした森の中にある。さらに、北へ進むと高圧線鉄塔の建つ広場に出る。眼下に川上ダムが見える。夏は、草も多く、暑くて避けたい山だ。(94.09.24)
 その後、東峰の法師ヶ岳に太陽光発電の観音像が建ち、夕方には点灯するようになった。今回は、北側の四熊側から登ることとした。徳山駅から井谷経由四熊行きバスに乗り、庄原バス停に降りる。ここから、下権現社への車道を20分歩く。法師ヶ岳の車道がこのまま続いていると思ったが、どうみても、車道は途切れている。山道は社の手前からあるのだが、入口を間違えて、蜘蛛の巣だらけになり、車道に出る。これを進むと、進入禁止の柵があり、法師ヶ岳にひまわり観音がある。徳山・下松平野の景色が新鮮だ。山頂は、鹿が放し飼いになっており、早々に退散。しかし、鹿が放し飼いで金明水は大丈夫なのか不安に思う。車道を引き返し、見所ヶ原から石段だらけの急坂を山頂へ。下りは、庄原への直登参道コースはかなり荒れているため、引き返し、車道を降りていくとどうもゴルフ場に出そうなので、再び車道を引き返すと、下権現社への快適な山道を見つけ、バス停まで戻る。(98.10.04)
(追記)
 庄原行きのバスは、棚田を見ながらのカーブの連続が魅力のバスだったが、過疎で廃止も検討という記事を新聞で見ましたが、11:10徳山駅発のバスのみ利用できそうです。確認してください(02.10.01現在)
金明水
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四熊大権現