天井山(602.2m)・三隅権現山 (560.4m)
 天井山、三隅権現山は近くに桂木山、花尾山、鯨ヶ岳等の名峰があるため、あまり注目されないが、実は雑木林の山歩きの醍醐味が味わえる通向きの渋い名山である。
 県道秋芳三隅線を北上し、右側に「秋芳白糸の滝」の案内塔をみて、右側の旧道に入る。柏木バス停をすぎ、左手に巨岩の庭をみて、左折し舗装林道に入る。なお、大水峠手前の駐車場のひとつ前のスペースに「秋芳町自治研環水部」の登山ルート図が案内板に張られており、ここから林道に入ることもできる。いくつかの堰堤をすぎ、左手に道標をみて、直角に左折し、山際をトラバースするとまもなく地蔵のたつ大水峠に到着する。右折すると権現山、左折し、ナイフリッジの尾根道をすぎると、しばらく雑木林の中の明瞭な尾根道が続く。枯葉を踏みながら、山歩きの開放感、幸福感をあじわせてくれる屈指のポイントである。やがて、植林帯との境界を進み、鞍部からロープの整備された急坂を登ると山頂に着く。山頂は360度の大展望。桂木山、鯨ヶ岳、如意ヶ岳、大谷山、青海島高山、日尾山、権現山、大滝、直下に日本海が見える。山頂には秋吉中央公民館の共和散策隊が設置した登山ノートとポストがある。西に進むと大滝への縦走が可能である。
 随所に秋芳町自治研環水部の案内標が整備されており、さまざまなルートがあるようだ。今回の下山は、前ピークの分岐から南に曲がり、間伐の進む植林帯を進むと、林道に合流し、大水トンネル柏木側入口の西側に出る。(03.12.30)
 この山は雑木林の山歩きを味わえる県内屈指の名山である。いろいろなコースがあるが、やはり、大水峠コースを晩秋から初春に歩かれることをぜひお勧めしたい。期待に違わない渋い山歩きを保証してくれる。
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